「月額1,000円以下の格安データ通信SIM」8社の速度を、実際に測って比較してみた

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ライター:平井真也

便所ソムリエの平井真也です。 便所とは関係ないんですけど、最近、スマホの扱いについて悩んでいます。

みなさん、電話ってします? 自分はめっきりしなくなりました。手元のスマホの履歴を見ると、このひと月で着信は4つだけ。そのうちひとつは間違い電話。発信に至ってはゼロです。

もうこれ通話機能、必要……?

一方、最近は、モバイル通信の料金も安くなってきていまして、月額1,000円を切るSIMも出回っていますね。

「格安SIM」などと呼ばれるあれは、大手の通信事業者(auとかソフトバンクとか)ではない、通信事業者が、ドコモの回線を借りて提供する通信サービス。自社で回線を持たないので仮想移動体通信事業者=MVNOとも呼ばれます。大手事業者では端末(本体)と、その中のSIMカード(利用者の情報が記録されている、その通信サービスを利用する権利証みたいなものです)がセットですが、MVNOではSIMカードだけを買うことができます。

買ったSIMカードは、SIMフリーかドコモの端末に自分でセットして使えば、大手事業者のサービスよりずっと安い金額で通信できるようになります。

話は戻りまして、通話はほとんどせずにネットだけなら、格安SIMにしたほうが、得なんじゃないかな、と考えたわけです。ですが、格安!なんて言われると、本当にちゃんと使えるサービスなのか気になります。ネットにしか使わないからこそ、速度が遅いとか、容量制限が厳しいとかでは困りますしね。

そこで、携帯ショップに勤めている友人など、さまざまなネットワークを駆使して、なんとか8種の通信サービスを利用している端末を集め、一斉スピードテストをやってみることにしました。

格安SIM

格安SIM装備のスマートフォン8台集合!

……ここで、最初、集めた端末でそのままスピードテストをしてしまったのですが、LTEに非対応の端末も混じっていたため、不正確な測定結果でした(ご指摘いただいた方、ありがとうございます!)。

そこで、あらためてLTE非対応の端末についてはLTE対応端末(GALAXY Tab10.1 LTE SC-01D)を用意し、それぞれのSIMカードを挿入して計測してみました(SC-o1Dに挿入できないマイクロSIMのOCNモバイルdだけは、携帯端末SH-06Eを使って測定しました)。

タブレット

このタブレットにいちいちSIMを挿し換えて(笑)測定!

検証は、

・速度測定アプリ「スピードテスト」で測定
・3回測定して平均を算出
・大阪都市部(梅田近辺)で平日の18~19時頃に実施

という形で行いました。

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同じ公称速度でも10Mbpsほどの差

検証結果は次のとおりでした。

SIM 月額料金(税別) 容量制限 公称速度 試行1回目 試行2回目 試行3回目 平均
下り 上り 下り 上り 下り 上り 下り 上り
BB.exciteモバイルLTE(LTE500MBコース) 850円 500MB/月 下り最大150Mbps
上り最大50Mbps
1.79 0.06 2.10 0.06 2.43 0.06 2.11 0.06
OCN モバイルONE 900円 50MB/日 最大150Mbps 3.10 0.30 2.70 0.30 3.10 0.30 2.97 0.30
ServersMan SIM LTE 467円  不明 最大150Kbps 0.40 0.30 0.26 0.34 0.54 0.22 0.40 0.29
ASAHIネットLTE(128Kプラン) 748円 無制限
(3日間で100MBまで)
最大128Kbps 0.24 0.04 0.15 0.04 0.17 0.06 0.19 0.05
IIJmio SIM 900円 1GB 下り最大150Mbps
上り最大50Mbps
10.2 1.0 12.8 1.1 12.0 0.8 11.7 1.0
OCNモバイルd 980円 30MB/日 下り最大112.5Mbps
上り最大37.5Mbps
1.30 0.80 1.00 0.40 1.00 1.00 1.10 0.73
楽天ブロードバンドLTE(エントリープラン) 834円 300MB/月 下り最大112.5Mbps
上り最大37.5Mbps
2.84 0.14 1.92 0.32 1.34 0.33 2.03 0.26
bモバイル 3G・4G スマートSIM 980Turbo 934円 無制限(※動画再生や連続したデータ通信は利用不可) 最大150kbps 0.30 0.20 0.30 0.10 0.40 0.20 0.33 0.17

※速度の単位はすべてMbpsです。
※月額料金(税別)を示していますが、別に初期費用がかかる場合があります。

速度は下りと上りで測定し、通常、ネットを見るには下り速度のほうが重要です。今回、いちばん結果が良かったのはIIJでした。次点でOCNモバイルONE。それにエキサイトや楽天が続く形でした。

たとえばIIJとエキサイトは公称速度は同じなんですが、今回の実測では10Mbps近い差が出てしまいました。タイミングの問題もあると思うので、一概には言えないと思いますが、けっこうは差は出るものですね。また、LTE対応端末・プランで、エリアも間違いなくLTEエリアで測っていましたが、LTEにつながらない場面も多かったです。

格安SIMでは容量制限より速度を重視したほうがいいかも

モバイル通信サービスは、

・速度は速いが容量制限は厳しめ
・速度は控えめだが容量制限はゆるい

のどちらかになっていることが多いです。

容量制限は使い方にもよるんですが、1Gあれば普通には使えるかな?という感じではないかと思います。といっても、YouTubeで5分弱の動画(11~12MBくらい)だと80~90回程度観られる計算ですから、単純に30日で割ると、1日あたり3つ観たらリミットです。動画をよく観る人には厳しいとは思います。

そうなると容量無制限のASAHIネット、bモバイルあたりですが、今回の検証でも速度は遅く、容量制限にかからなくてもスピード自体が遅いと動画を観るのは大変ですね。というか、bモバイルはサイトをよく見ると「動画再生や連続したデータ通信は利用不可」って書いてありました。ASAHIネットも3日間で100MBを超えると制限にかかってしまうとのことで、それ無制限と言っていいのか……微妙な気持ちになります。つまるところ格安SIMでは動画を観るなどの大容量データ通信は期待しないのが正解かもしれませんね。

そうしますと、動画閲覧などは避けて使うことになり、それならば、速度が速いに越したことはないという考え方になります。

今回の測定結果で良かったのは述べたとおりIIJmio SIM。ここは、容量制限の面でも月1Gあり、速度的にもいい感じだと思いました。ここはクーポン形式で、1G使い切らなければ次月に繰り越してもらえるのもいいですね。今回の検証を踏まえて、格安SIMを選ぶならこのあたりでしょうか。

まとめ

まとめます。

  • 月額1,000円以下の格安SIMのスピードテストをしてみた
  • 平日夜の都市部で測ったところ、比較的、速かったのはIIJmio SIM、それからOCN モバイル ONEあたり
  • 公称速度が同じでも10Mbpsくらいの差はあった
  • 格安SIMはいずれも容量制限は厳しめ。無制限・大容量などと謳っていても、なんだかんだで、動画をガンガン見たりする使い方は難しそう
  • なので、格安SIMはスピード重視で選んだほうがよさそう

自分はスマホで動画観たりはしないんですが、ダラダラとTwitterだのなんだの見続けてしまうので、ネットサーフィンに支障のない程度の速度のものにはしたいですねえ。皆さんからのタレコミも募集しています。

こちらのエントリーですが、先日、公開した際にLTEのSIMを3G対応端末でテストしているものがあり、公平な速度比較ができていない部分がありましたので、再度LTE対応端末で速度調査をしてからアップしなおしました。申し訳ありませんでしたm--m
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