今日はダイエットのお話を一つ。
過食で太ってきたから痩せなきゃな~と思ったのが3年前でした。いっちょやってやるか!と選んだ方法がタイトルの『利尿作用ダイエット』で、結果2ヵ月でマイナス12kg(70→58)。その後目立ったリバウンドもなく、体調も良好ですから、私には合ってたんだろうなと思います。
がしかし、やっぱり世の中には「危険かもしれない」方法もあるわけで。
【例】専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない
参考サイトの是非はともかく、私がやった利尿作用ダイエットもひょっとして危険だったのかな~と思い、今回はその過程を振り返ることで、問題がなかったか、これから続けても大丈夫なのか考えてみました。
ただ、栄養学の教養がゼロなので、問題を見つけるどころかただの雑感になってしまいましたが、そのあたりはご容赦を。
利尿作用ダイエットで意識したこと
意識して行ったのは次の3つだけです。
(1)アルコールがぶ飲みでトイレを近くする
「余分な水分や老廃物を尿として排出することで代謝を良くする」ことが目的なので、利尿作用を促すアルコールを積極的に摂取します。カフェインでもよかったのですが、週に1度は必ず飲み会に参加する生活をしていたので、酒の席で楽しみながらダイエットしようと決めました。
お酒の種類やカロリーはあまり気にせず、ワインにビール、ウイスキーに日本酒と好きなものを好きなだけ飲みます。飲み始めて1時間弱すると利尿作用のスイッチがオン。20分に1度くらいのペースでトイレに駆け込むことになります。汚い話で恐縮ですが、滝のように出る、出る。
メカニズムとしては、尿量を調整する『抗利尿ホルモン』がアルコールによって分泌量を抑えられ、一時的に機能が弱まる仕組みです。なお、「水分を大量に放出することで酔いも覚める」と思い込んでいたのですが、アルコールが尿で抜けることはほとんどないそうです。
3時間ほど経つと抗利尿ホルモンが復活し、それ以降は飲んでもあまり催さなくなるため、これを感じたら飲むのを止めます。それ以上飲み続けても無駄にアルコールと水分を吸収するだけだからです。
(2)つまみは最小限しか食べない
もともとアルコールを飲むと食べない方なのですが、ダイエット中は特に意識して手をつけず、居酒屋定番のあげものや焼きそばなど高カロリーっぽい食べ物は絶対口にしませんでした。
排泄作用をもたらす『カリウム』を多く含む食品(納豆、バナナ、きのこ、ほうれん草など)なら食べてもよかったのですが、居酒屋にあんまりないので、サラダや刺身などをちびちびつまむ感じ(目安:刺し身一切れで1杯)。空腹を感じたらアルコールを流し込んで紛らわせます。ただしビールを飲むと食欲が増す体質なため、お腹が減っているときは他のお酒にしていました。
あ、ちなみに、朝食と昼食はしっかり食べますよ。1日に必要な栄養(計算してないけど)はきっちり摂り、飲み会がある夕食だけこのような食事スタイルにするということです。
飲み会後、自宅に着いたら水を一杯。できるだけアルコールを翌日に残さないようにしていました。
(3)翌日の食事も少量に
(3)が一番大切かもしれません。
翌日、体重計に乗ると必ず1~2キロ減っています。減っていないこともありましたが、それは決まってつまみをたくさん食べたときでした。
でもこれ、痩せたんじゃなくて水分が抜けているだけですね。知ってます。
2キロ痩せたぜひゃっほー!とか言ってバカ食いしたら、あっという間に元に戻るか、それ以上になるので要注意。なので、翌日も小食作戦を決行します。特に注意していたのは朝ごはんのメニューや量で、胃に優しいスープや野菜などを選んでいました。不自然な方法で体重が落ちた状態ですから、最初に口にする食べ物は重要だろうという考えです。さすがにおかゆとかは避けてましたけどね。病人じゃないし、そこまで制限すると辛くなりそうだったので、「最低限のカロリーを美味しく採ること」を心がけていました。
そんな食生活を1日続け、翌日体重を測ってみると昨日より0.5キロほど増えています。これで成功。飲み会前の体重まで戻っていたら失敗です。
成功していたら、後はその体重をできるだけキープ、1週間後の飲み会とその翌日も同じ食生活をすればOKです。運動は特にやっていませんでした。
アルコール摂取で大量に尿 → 翌日小食作戦 → ちょこっと戻るけど結果的にマイナス
を繰り返すということです。
私はこれでみるみる痩せていき、会う人会う人に「働き過ぎじゃないの?」等と心配されましたが、実は人より多く放尿してただけです。
その後「やっぱりよくなかったかな」と思った理由
12キロ落ちた時点で、目標体重にもいったし、知人から「なんかペラペラになったね」と言われたので、利尿作用ダイエットを終了することにしました。その後リバウンドもなく、2年間体重をキープしていたので大成功なのですが、「やっぱり身体に悪いのかなー」と思った理由が3つあります。
1.リバウンドしなかったのは無意識に食事制限していただけ
体重をキープしたい思いから、飲み会じゃない日も食事制限するようになり「リバウンドしなかったのはただ食わなかっただけ」と思うようになりました。現に、2年間痩せたままでいて、もう身体がそれに馴染んでいるはずなのに、ちょっと食べただけで増量していましたから。本当の意味で痩せたわけじゃなかったのかなーと思ったり。
2.胃袋が異常に小さくなった
ちょっと食べただけで満腹になる少食オヤジになってしまいました。いいことじゃん、と思うかもしれませんが、たとえば寿司なら3~4巻食べただけでもう満足。これって異常だよな・・・と。また、食事制限の仕方が間違ったのか、あまりお腹が減らない体質になっちゃいました。昼は15時前まで腹が減らず、夜はまったく食べなくても平気です。
3.アルコールの量が無駄に増えた
アルコールがぶ飲み放尿じゃんじゃん生活のせいで、アルコールに異常な耐性ができ、ちょっとやそっとでは酔わないようになりました。結果、週1程度のペースだった飲酒が今では毎日。身体にもお金にもよくないなーと。まあ、軽い晩酌程度なら毎日飲んでも問題なさそうですが。
さいごに
こうして振り返ってみると、今は大丈夫ですが年を取ってからガタがきそうですね。あまり褒められた方法ではないな・・・と。でも、アルコールをはと麦茶に変えるなど、適度にやるならいいと思います!
ちなみに、トイレに行きまくることで周囲の人(特に女子)から気遣われ、裏で「あの人トイレの近さ異常www」などと言われていたことは間違いありません。そういうデメリットも、あるにはあります。