妊娠・出産に備えて保険に加入する場合、今すでに妊娠しているのか、まだ妊娠していないのかによっておすすめの保険が異なります。ここでは、妊娠前におすすめの女性保険と妊娠後でも給付が受けられる少額短期保険・共済について徹底解説します!
まだ妊娠していない人で、「妊娠時だけ保険に加入したい!」という人は、妊娠中(1年タイプ)を選んでください。
妊娠前編:出産に備えるおすすめの女性保険ランキング
一般的な女性保険や医療保険は、妊娠が分かった後に加入しても、その妊娠については保障の対象外(特定疾病・部位不担保)となります。
これらの保険は、あくまでも「妊娠前」に加入していた場合のみ給付が受けられるものなので、注意してください。また、妊娠前に加入していても、公的な健康保険の適応されない通常分娩(自然分娩)は保障の対象外です。
入院給付金や手術給付金を受けられるのは、帝王切開や吸引分娩など、公的健康保険が適応される異常分娩の場合のみとなります。
毎月の保険料を抑えながらも妊娠に備えたい方へ、女性保険を月払保険料が安い順にランキングしました。(※保険料は初産の平均年齢30歳で試算)
1位:楽天生命「あんしんプラス 女性サポート」
- 保険料:1,510円/月
- 入院給付金:1回10万円
- 給付金:女性特定ガン・乳房再建は1回50万円
- 女性特定疾病のみを保障する(その他の病気では給付を受けられない)ため保険料が安い
- 保険期間10年の定期タイプ
- 通常の医療保険にプラスして加入する人向け
楽天生命「あんしんプラス 女性サポート(旧:楽天レディ)」の口コミを見る
2位:アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身医療(女性特約)」
- 保険料:1,615円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日)
- 手術給付金:入院5万円、外来2.5万円
- 通常の終身保険に女性疾病特約をつけたプラン
- 電話で医師や看護師に無料で健康相談ができる
3位:チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX Lady」
- 保険料:1,720円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日)
- 手術給付金:入院、外来とも5万円
4位:東京海上日動あんしん生命「メディカルKit NEO 女性プランVタイプ」
- 保険料:1,884円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日)
- 手術給付金:入院5万円、外来2.5万円
東京海上日動あんしん生命「メディカルKit NEO 女性プラン」の口コミを見る
5位:注目! オリックス生命「新CURE Lady-キュア・レディ」
- 保険料:1,928円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日)
- 手術給付金:入院10万円、外来2.5万円
- ランクインした保険の中で唯一、手術給付が10万円
- 女性特有の病気だけでなく、全てのがんを手厚く保障
オリックス生命「新CURE Lady-キュア・レディ」の口コミを見る
6位:ライフネット生命「じぶんへの保険3レディース」
- 保険料:2,021円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日
- 手術給付金:入院5万円、外来2.5万円
- 入院と手術という最低限の保障だけついたタイプ
- 5日以内の入院でも一律5日分の入院給付金を支給
※女性疾病特約分(5000円/1日)は除外。5000円/1日の入院給付金のみ5日分給付
ライフネット生命「じぶんへの保険3レディース」の口コミを見る
7位:メディケア生命「新メディフィットA ライトレディプラン」
- 保険料:2,451円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日)
- 手術給付金:入院5万円、外来2.5万円
メディケア生命「メディフィットA-エース 女性専用パック」の口コミを見る
※ライトレディプランより保障を手厚くしたスマートレディプランもあります
8位:メットライフ生命「マイ フレキシィ(女性特約+手術総合特約)」
- 保険料:2,624円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日)
- 手術給付金:入院10万円、外来2.5万円
5年ごとに5万円の健康祝金の給付あり
9位:アフラック「女性のための医療保険レディースEVER Prime」
- 保険料:3,362円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日)
※10日以内の入院でも一律10日分の5万円を支給 - 手術給付金:入院5万円、外来2.5万円
アフラック「女性のための医療保険レディースEVER Prime」の口コミを見る
10位:東京海上日動あんしん生命「メディカルKit R 女性プラン」
- 保険料:3,682円/月
- 入院給付金:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日(1入院の保障日数:60日)
- 手術給付金:入院5万円、外来2.5万円
使わなかった保険料が返ってくる貯蓄型の保険
妊娠前の女性保険ランキングまとめ
月払保険料2000円までに絞った場合、各社の保障内容は、
入院給付:1万円(5,000円+女性疾病 5,000円)/1日
手術給付:5万円
でほぼ横並びですが、ただ一つオリックス生命だけが手術給付金10万円とワンランク上の手厚い保障となっています。
なお、安さランキング1位の楽天生命レディは女性特有の病気のみを保障する特別なタイプです。オリックス生命は、楽天生命を除き1番安いアクサダイレクト生命と比べても、月額300円程度しか変わりません。
女性保険で妊娠・出産に備えるなら、保障内容の手厚いオリックス生命「新CURE Lady-キュア・レディ」がおすすめです。
オリックス生命「新CURE Lady-キュア・レディ」の口コミをピックアップ!
吸引分娩でも保険金が支払われた (ID:08281 かに玉丼さん)
満足度 | 保険料 4.00 | 保障内容 4.00 | 給付金額 3.00 | サポート 5.00 |
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保険料が手ごろだったことから加入したのですが出産時にとても役に立ちました。
出産に関しては帝王切開でしか保険金がおりないと思い込んでいたのですが、吸引分娩でも保障対象だったのです。保険金請求の手続きもとても簡単で、コールセンターに連絡すれば必要書類を郵送してもらえ、数か所記入するだけでよかったため子育てでなにかと忙しい中でもすぐに請求することができました。
保険料が安いのに対応もよくとてもおすすめできる保険です。
オリックス生命「新CURE Lady-キュア・レディ」の口コミをもっと読む
出産に備えるなら女性保険と医療保険どちらがいいの?
「妊娠・出産=女性保険」とイメージしてしまいがちですが、通常の医療保険でも妊娠・出産に備えることができます。
先ほどの女性保険安さランキングまとめで、同価格帯の中で一番保障が手厚いという結果が出た、オリックス生命「新CURE Lady-キュア・レディ」と、同社の医療保険「新CURE-キュア」の保険料や保障内容を比較してみました。
※保険料は30歳女性/終身払い で試算
新CURE Lady | 新CURE | |
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月払保険料 | 1,928円 | 1,683円 |
異常分娩時の入院給付 | 1万円/1日 | 5000円/1日 |
異常分娩時の手術給付 | 10万円 | 10万円 |
その他違い | ・女性特有の病気、全てのがんで入院した場合、入院給付金+5000円 ・ただしどちらも給付日数は60日のまま | ・7大生活習慣病の場合、給付日数が60日から120日に延長 ・3大疾病の場合支払い日数無制限に |
保障内容が異なるため、一概に比較することはできませんが、女性保険「新CURE Lady-キュア・レディ」に比べ、医療保険「新CURE-キュア」の方が、やや月払保険料が安いです。
また、どちらも異常分娩の手術給付金は10万円ですが、「新CURE Lady-キュア・レディ」は、入院給付金が日額1万円と「新CURE-キュア」の2倍、給付されます。
帝王切開の場合、初産で5~7日、経産婦で3~6日の入院となることが多く、仮に5日間入院した場合、全給付金の差額は2万5000円です。
ただし「新CURE-キュア」は、7大生活習慣病の場合、入院給付日数が120日まで延長される上、3大疾病の場合、支払日数が無制限になります。3大疾病に含まれる脳血管疾患では、平均入院日数が89.5日と「新CURE Lady-キュア・レディ」の60日型ではまかなうことができません。
どちらかの保険に一生涯加入すると考えた場合、「新CURE-キュア」の方がより大きな安心が得られます。
オリックス生命「新CURE -キュア」の口コミ ピックアップ!
とにかく安い (ID:07405 りねさん)
満足度 | 保険料 - | 保障内容 - | 給付金額 - | サポート - |
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オリックス生命の保険は、とにかく保険料が安かったので、惹かれて契約しました。
保障内容についても安いからあまりよくないということもなく、安心して契約できる保障内容でした。
実際に出産で保険金がおりる治療を受けたのですが、請求の際もコールセンターの方の対応がとてもよく、請求してから1週間以内に保険金の振り込みが行われました。
請求書自体も簡単にかけるものでよかったです。安さで選べばオリックス生命が一番だと思っています。
妊娠前編の結論はコレ!出産時に手厚く派は「新CURE Lady」、一生涯手厚く派は「新CURE」!
まずは、
女性保険や医療保険で妊娠・出産に関する給付が受けられるのは、妊娠が分かる前に加入した人だけ
たとえ妊娠が分かる前に加入していても、給付を受けられるのは「異常妊娠」の場合のみ
という2点を押さえてください。
妊娠前に加入しても、通常分娩に備えることができないので、不安を感じる人もいるかもしれません。しかし、通常分娩の出産費用は40~75万円ほどです。公的な医療保険が適用されないので、金額差が大きいですが、費用を抑えられる病院を選べば、公的医療保険から出る出産一時金(42万円)でまかなうことができます。
帝王切開の場合、公的健康保険が適応されますが、それでも出産費用は50~80万円となり、出産一時金ではまかないきれない可能性が高いです。ちなみに、厚生労働省の調査によると、2014年の帝王切開割合は24.8%と、約4人に1人が帝王切開を受けています。
妊娠前から帝王切開に備え、女性保険や医療保険に加入しておくことで、金銭的に大きな安心を得ることができます。
月払保険料2000円程度の女性保険を見比べた場合、一番保障内容が手厚いのはオリックス生命の「新CURE Lady-キュア・レディ」です。
また、出産後も解約せずに一生涯加入するなら、同じくオリックス生命の「新CURE-キュア」もおすすめです。異常分娩時の入院給付金は「新CURE Lady-キュア・レディ」の半額ですが、その分、月々の保険料が安く、7生活習慣病・3大疾病への保障が手厚くなっています。
妊娠時により手厚い保障を、と考える人は「新CURE Lady-キュア・レディ」を、妊娠時の保障はやや手薄になっても一生涯に渡って手厚い保障をという人は「新CURE-キュア」を選んでください。
また、「自分にはどちらが合っているのかわからない!」という人は、両方の資料を請求し、より詳しく見比べてみましょう。
妊娠後編:出産に備えるおすすめの保険&共済
もうすでに妊娠している人の場合、今から通常の女性保険や医療保険に加入しても、今回の出産については保障しない(特定疾病・部位不担保)という扱いになります。
ここでは、妊娠発覚後に加入しても、帝王切開や吸引分娩など異常分娩と呼ばれるものについては給付金を受け取ることができる少額短期保険や共済を取り上げます。
いずれも1年間の定期タイプなので、「まだ妊娠はしていないけど、いずれ妊娠したらその時だけ保険に加入したい!」という人もこちらをご覧ください。
妊娠発覚後でも異常分娩を保障する安い保険・共済ランキング
※月払保険料は初産の平均年齢30歳で試算。
1位:エクセルエイド少額短期保険株式会社「エクセルエイドの普通保険」
- 保険料:1,175円/月
- 入院給付金:5000円/1日
- 手術給付金:5万円
- 加入妊娠週制限:なし ※免責期間があるので7カ月までが目安
2位:おすすめ! コープ共済「たすけあい 女性コース」
- 保険料:実質約1,600円/月*
- 入院給付金:8千円(5000円+女性疾病 3000円)/1日
- 手術給付金:4万円
- 加入妊娠週制限:なし
※手続き完了までの期間を考慮すると8カ月が目安
本来の月額保険料は2000円だが、約20%の割戻金があるため、実質保険料は1600円/月 程度。(*2016年度実績)
3位:ABC少額短期保険「新ABCおかあさん保険Ⅱ」
- 保険料:2,200円/月
- 入院給付金:5000円/1日
- 手術給付金:5万円
- 加入妊娠週制限:19週まで
保障開始日に妊娠していなかった場合、自然分娩でも5000円/1日の入院給付あり
4位:エイ・ワン少額短期保険「EVERYONE-エブリワン」 ※新規引受停止
- 保険料:2,440円/月
- 入院給付金:4400円/1日
- 手術給付金:5万円
- 加入妊娠週制限:21週まで
5日以上の入院で入院一時金2万5000円支給
5位:スマートプラス少額短期保険株式会社「母子保険 はぐ」
- 保険料:2,990円/月
- 入院給付金:5000円/1日
- 手術給付金:2万円
- 加入妊娠週制限:妊娠判明~19週6日目まで
切迫早産で自宅安静になった場合は通院一時金として1万円を保障
また、産後うつの場合も通院一時金として3250円が支給されます
妊娠後の保険・共済ランキングまとめ
はじめに説明した通り、妊娠が分かった後、保険に加入しても異常分娩時に給付を受けられるのは、保障期間1年の定期タイプのみです。少額短期保険(ミニ保険)や共済など、通常の保険とは少し違い、耳慣れない会社が多いので、順に見ていきましょう。
エクセルエイド少額短期保険株式会社「エクセルエイドの普通保険」
30歳女性の場合、月額1,175円と非常にリーズナブルな保険料で、異常分娩時には他社とほぼ同じ保障が得られます。異常分娩に備え最低限の保障を、と考える場合、エクセルエイドがおすすめです。
コープ共済「たすけあい 女性コース」
85%もの方が加入したのが、コープ共済のたすけあい女性コースでした。手術給付金が4万円と他社より1万円安いですが、満64歳まで保険料が上がらないのがポイントです。妊娠中から加入し、一生涯加入し続けたいなら、コープ共済をおすすめします。
また、共済には「割戻金」といって、余剰金を契約者に還元する制度があります。2016年度には割戻金として約20%、契約者に返還されているので、実質月額保険料は約1600円です。
ABC少額短期保険「新ABCおかあさん保険Ⅱ」
妊娠発覚前に加入していれば、自然分娩の場合でも入院給付金が出る唯一の保険です。エクセルエイドと比較した場合、その分保険料は高くなりますが「妊娠発覚前で、妊娠時のみ保険に加入したい!」という人には、ABC少額短期保険もおすすめできます。
スマートプラス少額短期保険株式会社「母子保険 はぐ」
月額950円からの妊娠保険で、生まれてくる赤ちゃんの保障にも対応しています。
ところで…「少額短期保険」ってなに?
妊娠が分かった後に加入しても、異常分娩を保障してくれる4つの商品のうち、3つが少額短期保険(ミニ保険)と呼ばれるものでした。
少額短期保険とは、短期間かつ給付金が低く設定された保険商品のことを言います。妊婦に向けた保険のほか、糖尿病患者でも低価格で入れる保険や、ペット保険など特殊なニーズに応えるものが多いです。
普段、あまり馴染みのない会社が多いですが、すべて金融庁・財務局に登録・監督されています。最低限の保障で保険料を抑えたいときや、保険や共済にプラスして、保障を拡大したいというときに便利な保険です。
妊娠後編の結論はコレ!“今”だけでなく、“これから先”も見据えるなら「コープ共済 たすけあい」がおすすめ!
通常の女性保険や医療保険では、妊娠発覚後に加入しても、その出産に関して保障されません。妊娠が分かった後、帝王切開などの異常分娩に備えたい人は、少額短期保険や共済を活用してください。
ここで上げたものは、いずれも妊娠中に加入できますが「妊娠19週目まで」など制限のあるものもあります。「せっかく検討していたのに、間に合わなかった!」なんてことがないよう、早め早めに動きましょう。
「今回の妊娠・出産にだけ備えられればいい!」という人は、「エクセルエイドの普通保険」を1年のみ契約するのがおすすめです。
とはいえ、20~30代であれば、少額短期保険をワンポイント使いするより、満64歳まで保険料の上がらない「コープ共済 たすけあい」に加入し、次の妊娠・出産にも備える方がより安心です。
また、この年代は、子宮筋腫など女性特有の疾患にもかかりやすいので、月1600円程度であれば、続けて加入しておいて損はありません。まずは、無料の詳しい資料を読んで検討してみましょう。
せっかく医療保障について考えるのであれば、ぜひ「とりあえず今」よりも「これから先」まで見据えて選んでください。
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