美少女に描かれても哀れな最期を迎える猫娘の不憫さ【ネタバレ注意】

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ライター:かも

先日、水木しげる妖怪大先生の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公・鬼太郎の変遷を描いた方のツイートが話題を集めました。

これに呼応し、「歴代猫娘はなかったのでまとめてみた」という方のツイートも大きく話題になり、まとめサイトに取り上げられるほど拡散しました。

鬼太郎は全期を通してさほど変わっていませんが、猫娘は5期で大きく変貌しますね。というか普通にかわいいじゃないですか。ただ、美女になったうえスタイルも良くなってるのをみて、もしや年齢設定自体が変更されたのではあるまいなと心配になりました。

というのも、猫娘にとっての成長は不幸へ近づくことを意味するからです。鬼太郎の青年時代を描いた『続ゲゲゲの鬼太郎』にそのエピソードがあるので紹介しましょう(以下、ネタバレ含むので注意してください)。

 

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『続ゲゲゲの鬼太郎』に登場する猫娘

『続ゲゲゲの鬼太郎』は、高校生になった鬼太郎の日常を描いた続編にあたる物語で、それまでの作風と違い青年向けの描写が多数見られるのが特徴です。

猫娘はここに女子大生として登場します。

■外見

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出典:その後のゲゲゲの鬼太郎1巻 「猫娘」/作:水木しげる

怪奇女子大の不思議学科というところに在学中。服装のセンスがお姉さんっぽいですね。成長した証拠か、ねずみ男のような頬髭を生やしています。

鬼太郎とはしばらく会っていなかったようですが、どこかで再会したのをきっかけに意気投合し、同棲することになりました。

ちなみに、鬼太郎は墓の下高校という学校に通っており、世間には幽霊族の素性を隠して「田中ゲタ吉」と名乗って暮らしています。ねずみ男と同居していますが、猫娘との同棲を機に「今日から天井裏に住め」と邪険に扱います。

■性格

相変わらず鬼太郎に想いを寄せていて、鬼太郎の部屋を掃除してあげたり、自身のアルバイト代で豪勢なご飯を作ってあげたりと献身的に尽くすタイプ。ただ、やや強引なところが見え隠れすることから、この同棲は猫娘が押し気味に提案したのかな?と思えてきます。鬼太郎にその気が合ったかどうかは描かれていませんが、「掃除してくれる」「ご飯を作ってくれる」「勉強を見てくれる」等、打算的な考えを優先させたのでしょう。

恋愛に積極的であるがゆえに邪魔者には容赦がなく、昔からなにかとソリが合わないねずみ男には、脅す、引っ掻く、噛み付く、ご飯抜き等とことん冷遇します。最終的には、始末屋に依頼してねずみ男を追い出そうとするほど敵対心を露わにしました。ねずみ男の不潔さに耐えられず、愛の巣にペスト菌でも持ち込まれたらたまらないという判断でしたが、これにはさすがに目玉の親父も「そんなことまでしなくても」と擁護。しかし猫娘は強気でこれを実行し、始末屋の罠にハメられたねずみ男は無実の罪(?)で警察に連行されてしまいました。

 

ねずみ男との「始末屋バトル」の結果…

邪魔者をやっつけ上機嫌の猫娘でしたが、家の中に「解決の書」という見慣れない書物が置いてあるのに気づきます。本のタイトルから鬼太郎が気を利かして買ってきてくれたのだと興味を示しますが、実はこれ、ねずみ男が始末屋の魔女に頼んで貸してもらった悪魔の書。ねずみ男はねずみ男で「どちらかが消えるしかない」と覚悟を決め、猫娘を抹殺するために罠を仕掛けておいたのです。

そうとはつゆ知らず、書物に記されていることを忠実に実行する猫娘。そして呪文を唱えると、なんとも奇妙な出で立ちをした悪魔が召喚され……

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出典:その後のゲゲゲの鬼太郎1巻 「猫娘」/作:水木しげる

一瞬の隙をつかれ書物の中に引きずり込まれる猫娘。「魔王のために犠牲を集めに回っている」とのことなので、生贄にでもされたのでしょう。鬼太郎は学校、目玉の親父は茶碗風呂でうたた寝中の出来事で、誰にも気づかれることなくひとり消滅。

というわけで、因縁の対決はねずみ男の完全勝利で幕を閉じます。

■さいごに

猫娘が可愛く描かれたり活躍したりすると、このエピソードを思い出して暗い気持ちになる私です。シリーズが別物だから関係ないとは思いながらも、時系列でみた猫娘の「将来」はこれですからね。

なお、『墓場鬼太郎』に登場する猫娘(こちらは猫の妖怪に取り憑かれた「寝子」という人間)もなかなか不憫な最期を迎えます。本文で紹介した『続~』の猫娘と違い何の罪もなく殺害されるところがさらに哀れ。猫娘の原点となった『怪奇猫娘』の主人公も同様に不幸……。

「活躍する猫娘」はアニメからの逆輸入キャラだったんだなあと思い知らされるも、「主要キャラがあっさり死ぬ」原作の展開もゲゲゲの鬼太郎の魅力だったりします。

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