FBI日本支部になるには?転職できるかどうか考えてみた

平井真也です。最近、FBIに入りたいなと思っていて。

というのも、海外ドラマ、なかでも刑事ものが好きでよく見ています。

特に好きなのが『クリミナル・マインド』、FBIの行動分析課(BAU)が犯罪者をプロファイリングで追い詰めてゆくというものです。行動分析課のみなさんが、それぞれ個性ゆたかで面白いんですよね。

それで、観ているうち、なんか、FBIに入りたい!って気軽な感じで思ったわけです。

かっこいいじゃないですか、FBI。犯人逮捕してミランダ法読み上げたい!(「あなたには黙秘する権利がある」とかいうアレです)

むろんFBI捜査官はかなりのエリートだってこと、知ってます。危険な職業だし、体力も必要そう。でも、けっこうな変人であるあの人もFBI捜査官です。

モルダー
「だいたいのことはエイリアンのしわざだ!」
http://en.wikipedia.org/wiki/Fox_Mulder

だから自分もなれるとは言いませんが、とりあえずFBIへの入り方を調べてみました。

目次

そもそもFBIとは

FBI Police: Emblem
FBI Police: Emblem / cliff1066™

そもそもFBIとは、どういう組織なのか、正しくご存じでしょうか。

実はアメリカの警察制度って非常に複雑なんです。自治や自衛の考えが強いせいで、警察としての権限をもつ組織が無数に並立しています。州や郡、市といった地方自治体がそれぞれ警察を持っています。

『CSI』っていう有名なシリーズがありますが、あれに出てくるのはそういった地元警察です。

対して、FBIは司法省、つまり国が直接設置している捜査機関で、

  • 州をまたいだ広域犯罪
  • テロや銀行強盗などの重大・凶悪事件
  • 政府の汚職に関する事件

などを扱います。

海外ドラマで、FBIが出てくるのは『クリミナル・マインド』や『Xファイル』のほか、『BONES』『ホワイトカラー』『NUMBERS』『FBI失踪者を追え』なんかがそうです。『CSI』がベガスとかマイアミとかから動かないのに対して、FBIのドラマは舞台となる場所が広範囲にとることができます。

FBIに入るにはかなり高度な経験か一芸が必要

さて、どうやったらFBIに入れるのか。とりあえず、公式ホームページを見てみました。

FBI_Homepage
http://www.fbi.gov/

 そしたら普通に求人情報が載ってます。英語だけど、google先生に助力を乞いながら読んでみましょう。技術職とかも募集しているようですが、やっぱりFBIといえば特別捜査官(Special Agent)。募集資格を確認します。

まず、年齢制限があります。23歳以上37歳未満。学歴は大卒以上じゃないとダメ。3年以上の実務経験(なんらかの職業経験)がないとダメ。運転免許を持ってないとダメ。

これが最低限で、加えてなんらかの専門的な知識や技術、経験が必要なのだそう。FBIのサイトで挙げられているのは以下のものです。

  • 財務会計の専門知識
  • コンピューターの専門知識
  • 工学の専門知識
  • 自然科学(物理学、化学、生物学など)の専門知識
  • 外国語の能力
  • 情報機関(CIAとか)の経験
  • 法律関係の経験(検事、弁護士など)
  • 警察関係の経験 ・軍隊の経験

アメリカにはFBI以外にも警察組織がたくさんあると言いましたが、そういったところですでに働いていた人は、当然、FBIでも経験が活かせるということのようです。

FBIは経済事件なんかも扱いますから、財務会計の知識は重宝される模様。ドラマ『ホワイトカラー』に出てくる知的犯罪捜査の部門などに配属されるのでしょうか。最近はITを駆使した犯罪も多いので、コンピューターに詳しい人も求められています。元ハッカーの人材を確保しようとしている(が、他の基準との兼ね合いでうまくいっていない)というニュースもありました。

 FBIが「大麻を3年吸ってない」ハッカー採用募集→閑古鳥

そういえば『クリミナル・マインド』にも元ハッカーの技術分析官ペネロープ・ガルシアというキャラクターが登場します。ガルシアは分析官であって捜査官ではないようですが、なにがしかの「一芸」に秀でていると有利ではありそうです。

同じく『クリミナル・マインド』のスペンサー・リードは3つの博士号を持つ天才という設定。このくらい優秀な資格や経験がないと採用されないのでしょうか。

Dr. Spencer Reid
スペンサー・リード
http://en.wikipedia.org/wiki/Spencer_Reid

そして、かなりの体力も必要……

FBI捜査官の採用には、体力テストもあります。

体力テストは「1分間腕立て伏せ」「300メートル走」「時間無制限腕立て伏せ」「1.5マイル走」の4種目があり、各種目最低1点以上、4種目合計12点以上を獲得しなくてはなりません。点数の基準はサイトに掲載されています。

1分間腕立て伏せ
点数女性男性
-229回以下31回以下
030~34回32~37回
135~36回38回
237~40回39~42回
341~42回43~44回
443~46回45~47回
547~48回48~49回
649~50回50~51回
751~52回52~53回
853~54回54~55回
955~56回56~57回
1057回以上58回以上
300メートル走
点数女性男性
-267.5秒以上55.1秒以上
067.4~65.0秒55.0~52.5秒
164.9~62.5秒52.4~51.1秒
262.4~60.0秒51.0~49.5秒
359.9~57.5秒49.4~48.0秒
457.4~56.0秒47.9~46.1秒
555.9~54.0秒46.0~45.0秒
653.9~53.0秒44.9~44.0秒
752.9~52.0秒43.9~43.0秒
851.9~51.0秒42.9~42.0秒
950.9~50.0秒41.9~41.0秒
1049.9秒以下40.9秒以下
時間無制限腕立て伏せ
点数女性男性
-24回以下19回以下
05~13回20~29回
114~18回30~32回
219~21回33~39回
322~26回40~43回
427~29回44~49回
530~32回50~53回
633~35回54~56回
736~38回57~60回
839~41回61~64回
942~44回65~70回
1045回以上71回以上
1.5マイル走
点数女性男性
-215分00秒以上13分30秒以上
014分59秒~14分00秒13分29秒~12分25秒
113分59秒~13分35秒12分24秒~12分15秒
213分34秒~13分00秒12分14秒~11分35秒
312分59秒~12分30秒11分34秒~11分10秒
412分29秒~11分57秒11分09秒~10分35秒
511分56秒~11分35秒10分34秒~10分15秒
611分34秒~11分15秒10分14秒~9分55秒
711分14秒~11分06秒9分54秒~9分35秒
811分05秒~10分45秒9分34秒~9分20秒
910分44秒~10分35秒9分19秒~9分00秒
1010分34秒以下8分59秒以下

うーん、なかなかハードルが高そう。ちょっと試してみましょう。まず、「1分間腕立て伏せ」から……

……(30秒経過)……あ、無理。(20回くらいでした)

……とまあ、FBIに入るための条件を調べてみたわけですが、結論としては、無理!! 無理です。カジュアルにFBI入りたいな~とはじまったこの記事を、カジュアルに無理!ってことで締めたいと思います。

そもそも、アメリカの国籍を持ってないとなれませんからね! 残念!!

おまけ:FBIの年収は?

ところで、FBIの捜査官って、お給料はどのくらいなんでしょうね。実はこれもWebサイトに掲載されていました。赴任する地域による差や、諸々の手当・調整などを含めて、新任の捜査官は年間6万1,100ドル~6万9,900ドルを稼ぐそうです。日本円にすると600~700万円ですから、これが一年目の年収とすると高収入と言えるでしょう。

※情報はFBIの公式サイトから入手しましたが、英語を読み間違って、なにか誤ったことを書いているかもしれません。お気づきの点があればご教示ください。

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