ごきげんよう。先日購入した「ガンダムビルドファイターズ」のDVDを見ていて、ボロボロになりながら精一杯戦って勝利を掴むヒーローってやっぱりかっこいいなぁ、と思ったMS-64です。
そう、ボロボロになるヒーロー(メカ)はかっこいいんです。なにを唐突なと思うかもしれませんが、想像してみてください。
例えば、全身泥だらけでサヨナラのホームにヘッドスライディングしていく高校球児の姿にはアツいものがあります。
また、お互い全身血まみれになって戦い、ラオウに勝ったケンシロウは文句なしにかっこよかった。どちらもクライマックスにふさわしい熱気、かっこよさに満ちています。
そんな「ボロボロのかっこよさ」はガンダム作品の中にもやっぱり存在しています。
腕が吹き飛び、パイプが剥き出しになり、装甲が砕けてオイルが散る。今回はそんな、ボロボロの姿で最後まで戦い抜いたガンダムたちの最期についてまとめました。全編軽くネタバレ仕様なのでご注意ください。
TVシリーズ
まず、TVの主役ガンダムたちの最期をまとめてみました。
作品名 | 主役機 | 最期 |
---|---|---|
機動戦士ガンダム | RX-78 ガンダム | 首・左腕を失いジオングと相打ち、廃棄される(通称:ラストシューティング) |
機動戦士Zガンダム | Zガンダム | 機体はほぼ無傷だがほぼ全ての仲間を失いパイロットの精神が崩壊 |
機動戦士ZZガンダム | ZZガンダム | 二刀流のビームサーベルで切り裂かれて腕と脚を失い大破 |
機動戦士Vガンダム | V2ガンダム | 機体はほぼ無傷だが戦後、雨ざらしで放置される |
機動武闘伝Gガンダム | ゴッドガンダム | 無傷 |
新機動戦記ガンダムW | ウイングガンダムゼロ | 大気圏に突入しながらビームを撃った反動で装甲のあちこちが剥がれ落ちてボロボロに |
機動新世紀ガンダムX | ガンダムダブルエックス | 決戦兵器「サテライトキャノン」の相打ちでズタボロになり宇宙空間に廃棄 |
∀ガンダム | ∀ガンダム | ライバル・ターンXと相打ちになり、ナノマシンに包まれて繭になる |
機動戦士ガンダムSEED | フリーダムガンダム | ラスボス・プロヴィデンスとの激戦で頭部・片足・片腕・翼を失う |
機動戦士ガンダムSEEDDestiny | デスティニーガンダム | 戦いに敗れ、両腕と片足を失い月面で機能停止 |
機動戦士ガンダム00 | ダブルオーライザー | 最終決戦で頭部・片腕を破壊される |
機動戦士ガンダムAGE | ガンダムAGE-FX | すべての武装を破壊されるも機体はほぼ無傷 |
ガンダムビルドファイターズ | スタービルドストライクガンダム | 暴走したエネルギー結晶体を必殺技で破壊し両腕を失う |
全般的にボロボロになる機体が多く、中には初代ガンダムへのオマージュ的に同じ部分、腕や頭部を破壊されるパターンもあることがわかります。
たくさんのビームや攻撃を受けた装甲が砕けて、周囲に飛び散るのはもはや様式美です。
反面、無傷のまま無事に生還(?)している機体もちらほら。 ゴッドガンダムはなんでもありがウリのそういう作品の主役だから仕方がないとして、V2ガンダム、ガンダムAGE-FXはいずれも、
- 十代前半の少年(子ども)がパイロット
- それぞれの作品での最強ガンダムである
- 最後の敵を殺していない
という共通点があります。
ガンダム生みの親である富野 由悠季が20世紀に作ったVガンダムと、21世紀になりガンダム史上初、他業界(ゲーム)とコラボして生まれたガンダムAGEにこういった共通点ができるというのはなんだか面白いですね。
OVA・劇場版
作品名 | 主役機 | 最期 |
---|---|---|
機動戦士ガンダム逆襲のシャア | νガンダム | シャアの乗るサザビーとともに行方不明に |
機動戦士ガンダム0080 | ガンダムNT-1 | ザクとの一騎打ちで首・右手を失い相打ちに |
機動戦士ガンダムF91 | ガンダムF91 | 右足・左手首を失いながらラスボスを撃破 |
機動戦士ガンダム0083 | ガンダム試作3号機 | ライバルとの一騎打ちでボロボロになり、ソーラ・システム(太陽光を使った破壊兵器)の照射を浴びる |
機動戦士ガンダム第08MS小隊 | Ez-8 | ラスボスを撃破するも、ビーム砲の直撃を受け下半身がなくなり大破 |
新機動戦記ガンダムWエンドレスワルツ | ウイングガンダムゼロカスタム | ボロボロの状態でビームを撃ち続け、反動に耐え切れず爆発四散 |
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER | スターゲイザーガンダム | ほぼ無傷(ただしパイロットは生死不明) |
劇場版機動戦士Zガンダム | Zガンダム | 変形に必要なパーツがすべて切り離され、本体だけが残る |
劇場版機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- | ダブルオークアンタ | ほぼ無傷だが装甲の大半を切り離し、外宇宙に旅立つ |
機動戦士ガンダムUC | ユニコーンガンダム | パイロット・バナージと融合し新たな生物と化す |
OVAや映画の主役機は、全体的に壊し方が派手です。テレビに比べて予算・製作期間などに余裕のあることが多いからでしょうか、壊すことがスタッフからの愛だ、とばかりに景気よく戦って壊してしまいます。
跡形も残らないような大爆発を起こしたり、主役機に限らず登場したガンダムがすべて大破するなんてことも珍しくありません。
「エンドレスワルツ」には5機のガンダムが登場しますが、主役・ウイングガンダムゼロカスタムは自壊・爆散し、残る4機も自爆・木端微塵になります。
「劇場版機動戦士ガンダム00」でも、10000:1という絶望的な戦力比(もちろん主人公陣営が1)の決戦を戦った結果、5機のガンダムのうちダブルオークアンタ以外は3機が粉々に破壊され、1機が片腕を失って機能停止しています。
そもそもなぜこんなに壊れるのか
メタ的には冒頭で言ったように「そのほうがメカ同士の激戦らしさが出るし、ビジュアル的にも迫力があってかっこいいから」なのですが、この疑問について作中で答えを提示した登場人物がいます。 初代「ガンダム」から「逆襲のシャア」の時代まで多くのガンダムを見てきたキャラクター、ブライト・ノアは小説版ガンダム「閃光のハサウェイ」に登場した際、傷つき壊れていくガンダムの姿についてこんな言葉を残しています。
「そうでもないさ。歴代のガンダムは、連邦軍にいても、いつも反骨精神をもった者がのっていたな。そして、ガンダムの最後は、いつもこうだ。首がなくなったり、機体が焼かれたり、バラバラになったり……。しかし、反骨精神は、ガンダムがなくなったあとでも、健在だったものだ」
著者が富野 由悠季監督ということもあり、シリーズにおけるガンダムの描き方の定義として、非常に説得力のある言葉ではないでしょうか。
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