40代独身男性が語る、水族館で「ラッコ」を愛すべき6つの理由

平井真也です。動物園が好きすぎて、以前、「30代独身男性が動物園めぐりの魅力について語るよ」という記事を書かせていただいたのですが、その後、無事、40代独身男性となった今でも、月いちペースで動物園に行っており、動物好きさ加減はおさまる気配がございません。

あるとき、「平井さんは水族館は好きじゃないの?」と聞かれたのですが、動物園に比べると行った回数ははるかに少ないので、正直、自分の中の優先順位は低いですね。

なぜならば、水族館は動物園に比べてもふもふ成分が足りないからです。

動物の魅力はさまざまにありますが、なんといっても毛皮。これに尽きます。野生動物の保護は密猟との戦いの歴史ですが、密猟の目的も多くが毛皮ですから、人類は長きにわたり毛皮の、すなわち、もふもふの魅力にとりつかれてきたのだと言えます。お金持ちの家には大抵、もふもふしたトラの敷物があるものです。

水族館が展示しているのは大半が魚類ですので、これは鱗に覆われていて、毛が生えていません。おもにはそれが理由で自分は魚類にはあまり興味が持てないので、魚好きは魚クンさんに譲るわ……みたいな気分で、ヒマがあって水族館と動物園ならどっち行く?となると動物園を選んでしまうんですね。

……なのですが、それでも年に1~2回は水族館には行きます。

なぜか。それは、ラッコを見たいからです。

目次

水族館にいるもふもふしたもの、それはラッコ!

ラッコとは、漢字では「海獺」とか「猟虎」とか書きますが、たぶんあて字で、もとはアイヌ語らしいです。英語では「sea otter」すなわち「海のカワウソ」といい、実際、イタチ科の生き物で、川で暮らすようになったのがカワウソ、海で暮らすのがラッコ、ということのようです。

S. Sea Otter (Enhydra lutris)
S. Sea Otter (Enhydra lutris) / Gregory “Slobirdr” Smith

カワウソも水族館に展示されていることがある一方、動物園にも結構いますが、ラッコは動物園で飼育されているケースは少なく、水族館に見に行かなくてはなりません。カワウソは陸上でも活動しますが、ラッコはほとんど海にしかいないので飼育の技術的に水族館のほうが適しているのでしょうね。

水族館で、いわゆる魚介に類さないものとしては、ペンギンや、クジラ・イルカの類、あとはアシカやアザラシなどがいますが、これらはいずれもあんまりもふもふしていない。触ったことないですけど、たぶん、つるつる・すべすべしているのではないでしょうか。ペンギンの雛やアザラシの子どもは結構もふっとしているのですが、いつも見られるわけでもないので、水族館のもふもふ不足は否めないわけです。

そこに降臨するのが、ラッコ。以下は、ラッコのかわいいところを語りたいと思います。

1 結構デカいのがかわいい

イタチとかカワウソとかのイメージのまま、水族館へ行って実物のラッコと対面すると、「デカ!」と思うことが多いです。Wikipediaによるとラッコは「体長約55- 130cm、尾長約13- 33cm、体重約15- 45kg」。小学生くらいの大きさはあるわけです。

クマなどがそうであるように、大きくてもふっとした生き物のかわいさは格別で、ラッコも比較的その部類です。形状も胴長なので、抱き枕みたいにしたらちょうどいいなと思ってます。

一緒に海に浮かべたらいいんでしょうけど、それは無理なので、ウォーターベッドで抱っこして寝てみたいなーといつも思っています。

2 ぷかぷか浮かんでいるのがかわいい

そんなデカさなのに、仰向けになってぷかぷか浮いてるあの姿勢がかわいいです。犬や猫も、おなかを見せてるポーズはかわいいので、常時あの姿勢なラッコは常時かわいいのだと言えます。

そもそも、肺呼吸する哺乳類でありながら、海の上に浮かんで暮らしているという意味のわからない進化をしてしまったところがかわいい。

野生のラッコは流されないようにコンブなどを体にまきつけたりしてるのですが、だったら陸にあがったら?と思うわけです。貝とかが好きで、泳ぎが得意で、海にいるほうが敵に襲われにくい……だからといって、「あっ、海の上に浮いて暮したらいいんじゃない?」と最初に思いついたラッコが愛おしいです。

3 石を大事にしていてかわいい

ラッコはサルを除いては道具を使うことのできる唯一の哺乳類。そう、あの貝を割るための石です。

あの石は、そのつど拾ってるのではなく、ラッコたち各自が自分の石を持っていて、使わないときは脇腹のたるみをポケットにしてしまっているという、かわいさ。自分の石はすごく大事にしているそうです。

4 いつも毛皮をゴシゴシしててかわいい

ラッコは寒い地方の冷たい海に浮かんでいるので、防寒性の高い毛皮に包まれています。毛の密度が濃く、その毛をいつも毛づくろいすることで空気を含ませ、ダウンジャケットのような保温性を保っています。

そのため、水族館に行ったら、ラッコが頭やおなかを絶え間なくゴシゴシしているのを見られるはずです。

胴長のずんぐりした体に、比較的短い手。その手で、一生懸命ゴシゴシしてる姿はかわいくて癒されます。

5 手が冷たいらしくてかわいい

ラッコの毛皮は保温性が高いのですが、手のひらには毛が生えていません。たぶん物をしっかり掴むためだと思うのですが、そのため、手だけは冷たいらしく、ラッコはできるだけ手は水に漬けないようがんばっています。中にはばんざいして寝る子もいるとか。

温かい眼のまわりや口元にぴとっとあたてている姿もよく見られ、これもかわいい。

いつか、ラッコたちの冷たい手に手袋をはめていってあげる仕事がしたいと思っています。

6 食いしん坊なのがかわいい

冷たい海に棲むラッコたちは、浮かんでいるだけでもカロリーを消費するため、大量の餌を食べる必要があります。貝などを中心に1日10kgほども食べるといいます。ウニやアワビなどの高級食材をもりもり食べてしまうことから、漁業的にはラッコはありがたくない存在のよう。

ちなみに、魚も食べなくもないようなのですが、基本的に貝などを食べているのは、素早く泳ぐ魚を捕まえるのが苦手なことが理由というのがまたかわいい。

以上、ラッコのかわいい点について述べてみました。

Two Sea Otters
Two Sea Otters / Dave Bezaire

残念なことに、ラッコは絶滅危惧種です。そのため、現在は水族館であっても新しいラッコのお迎えが難しく、今いるラッコがいなくなるにつれて、ラッコが見られる水族館は減っていく一方です。

ラッコは哺乳類なのに海の上だけで暮らしているのがおもしろいと言いましたが、実は、昔は海辺で水陸両生的に暮らすラッコが数多くいたそうなのです。それが、乱獲によって数が減り、海の上だけで暮らすラッコだけが残っている、というのが現状であるようで、悲しくなります。

ラッコが乱獲されたのは、その毛皮が求められたためです。やはり、もふもふは人類を惑わさずにおれないことがわかります。そんな悲しい歴史を超えて、これからはラッコたちが幸せに生きられるよう願いながら、水族館でラッコたちを愛でていきたいと思います

ラッコを愛でに、水族館へ!

ラッコのいる水族館のひとつ、海遊館の口コミを見てみましょう。

水槽が大きい!魚も大きい!

出不精の私が大阪旅行を決めたのは、ただただこの海遊館に行きたいがためでした。
世界最大級という宣伝に釣られましたが、外観ではそれほどの大きさは感じず、ちょっと拍子抜けしました。
しかし、中に入って世界最大級とはこのことか!と思ったのが、太平洋を再現した大型水槽です。その大きさは、まさに世界最大級なのでしょう。

https://minhyo.jp/kaiyukan

海遊館の大水槽は本当に迫力がありますね。(ちなみにラッコはこの大水槽にはいません。)

海遊館は実際の生息域や生態系を意識した展示が特徴で、なかなか勉強になります。

みん評の水族館の口コミ・評判には、各地の水族館の口コミが多数掲載されています。お気に入りの水族館を見つけて、ラッコや、そのほかの海の生き物に会いに出かけてみてください。

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