アゴダで予約トラブルが多いのはなぜ?
アゴダとホテルの間に複数の旅行会社や再販業者が介在することで、ホテルの情報やユーザーの予約内容が誤って伝わったり、抜け落ちたりする場合があるため。
2025年3月に観光庁から業務改善要請が出されたアゴダ。みん評にも多くのトラブル例が寄せられていますが、なぜこのようなことが起こるのか。この記事では、宿泊予約のトラブルが起こる原因と実例を紹介します。
アゴダでは、アゴダが直接ホテルと契約していない場合でも、別の旅行会社を経由して宿泊商品を販売しているものが多数あります。

エンドユーザーが見る画面には「アゴダ」としか表示されていませんが、ホテル→旅行会社A→B社→アゴダ→エンドユーザーというように、複数の中間業者が介在するケースがあるのです。
この構造により、いわば“伝言ゲーム”のように情報が正確に伝わらず、トラブルが起こりやすくなっています。特に、海外の業者を経由する場合、翻訳が誤っていたりする場合もあるようです。
実際にみん評にも以下のような口コミが寄せられています。
アゴダはホテル予約している海外の別会社をいくつか経由して客室を取り付けているようで、対応がいちいち「パートナー会社に問い合わせます」といった確認作業をしているだけに感じます。実際に宿泊人数を誤って確定してしまった際に、直後の問い合わせにも関わらずパートナー会社に交渉しますと言って1日以上まっても返答はこず、こちらからの再度の電話で再びパートナー会社に問い合わせます状態でした。 引用:https://minhyo.jp/agoda
中間の業者をいくつも介することで、情報が正しく伝わらないことがありトラブルが発生しやすくなってしまうのです。
アゴダが取引している中間業者の質が十分でない、あるいは審査体制が不十分である可能性も考えられます。
中間業者がホテルのステータスや宿泊の条件、空き室情報を誤って掲載し、ユーザーも誤った情報を見て予約してしまい、実際にホテルに行くと条件が違ったということもあるようです。
たとえば星野リゾートでは、アゴダと直接契約していないものの、「休館日にアゴダで予約したというお客様が来訪した」などのトラブルが報告されています。
星野リゾートは、オンラインの旅行エージェントであるAGODAとは契約していないが、AGODAで予約した方が到着し、お部屋を確保できないケースが頻発している。先日もメンテナンス休館していたホテルにAGODA経由の予約者がいらした。AGODAのシステムには何らかの問題がある。https://t.co/zT6RMDNXi7
— 星野佳路 (@skier1960) June 23, 2025
中には、個人が星野リゾートの公式サイトで予約した部屋をアゴダ上で転売したと思われ、実際に来訪したユーザーの予約名義と一致せず宿泊できなかったというケースもあったようです。
旅行会社だけでなく、個人もアゴダとホテルの間に入って転売に関与している可能性があります。
参考:https://news.line.me/detail/oa-businessinsider/750qllytt891
ホテルの従業員からは、「アゴダではホテルのステータスと関係なく予約できてしまうことがある」という口コミも寄せられています。
他の方も口コミされている通り、agodaからの予約はホテルステータスとは関係なく適当に予約が可能です。弊社ホテルでは全室禁煙の為、楽天・じゃらん・エクスペディア等、オンライン予約サイトでは喫煙部屋自体の予約はできませんし、禁煙・喫煙の選択肢すらありません。しかし、アゴダからは(もしくはアゴダ以外のサイト経由)喫煙予約が出来てしまいます。 引用:https://minhyo.jp/agoda
中間の業者をいくつも介することで、情報が正しく伝わらないことがあり以下のようなトラブルが発生しやすくなります。みん評に寄せられた実例を紹介します。
「予約した部屋タイプと違う部屋だった」
お正月にバンコクのホテルを2泊予約しました。チェックインしてみると、56㎡→30㎡、3ベット→2ベッド。明らかに違う部屋。ホテルではアゴダに言ってくれ、アゴダに連絡すると確認して折り返す旨の返答待ちが2日目いまだ連絡なし。 引用:https://minhyo.jp/agoda
「予約がキャンセルされていた」
ホテルへ着くと予約がキャンセルされていますと言われ結局泊まれませんでした。そこのホテルのロビーでは同じような被害者達が2組もいました。 引用:https://minhyo.jp/agoda
「予約確認メールと実際の宿泊条件が異なっていた」
17時にホテルに行くと、お客様は20時以降チェックインのプランですと言われ、びっくりしてアゴダからのメールを確認すると、チェックイン15時となっているものの、部屋タイプのところに()でlate check in from 8p.m.との記載が。予約ページには一切そんな条件はありませんでした。しかも、部屋がなんと漫画喫茶タイプでお風呂トイレは共有でした。 引用:https://minhyo.jp/agoda
「予約したホテルが廃業していて泊まれなかった」
韓国旅行に行き、飛行機とホテルがセットになっていたので予約しました。当日ホテルに行こうとしたらタクシー運転手さんいわくもうここはやってないとの事。近くのホテルで確認してもらい電話も借りてアゴダへ国際電話しました。朝メールしました、やら、ホテル廃業を今日知っただの色々言っていました。先払いしていたので返金求めると、返金できませんと言われました。 引用:https://minhyo.jp/agoda
アゴダで予約する前に、ホテルの公式サイトでステータスや料金など情報を確認するようにしましょう。
また、アゴダで予約する際は以下の内容を証拠として保存しておくと、トラブル発生時にスムーズな対応がしやすくなります。
- 予約画面のスクリーンショット
- 確認メール
- チャットや電話対応の記録(日時・担当者名)
支払いに使ったカードによっては、「チャージバック(支払いの取消手続き)」を利用できる場合があります。
- 宿泊サービスが提供されなかった
- 虚偽の内容で課金された
といった場合は、カード会社経由での返金申請が可能になるケースもあります。
※チャージバックの可否や期限はカード会社によって異なるため、早めに相談しましょう。
自力で解決することが難しい場合は以下のような第三者機関への相談も有効です。
- 国民生活センター(消費者ホットライン:188)
- 観光庁|テーマ別の相談窓口
ホテルとアゴダの間の中間業者の存在もあり、必ずしもアゴダのみに責任があるわけではないケースもありますが、トラブルが頻発していることは事実です。
ホテルの公式サイトで自分の予約情報とホテルの条件やステータスに相違がないか、休館などの情報がないか確認することで防げるトラブルも多いので、事前にリサーチして予約するようにしましょう。
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