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医療脱毛の効果は何回で実感できるの?効果がないときの対処&部位別の回数

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医療機関で行われるレーザー脱毛は、脱毛サロンの光脱毛より高い脱毛効果があることで知られています。

ただ、「具体的に何回目の照射から効果を実感できるのか」、「効果が実感できない可能性はあるか」という点は、あまり認知されていません。

医療脱毛完了までの期間自己処理の必要がなくなる回数の目安、さらに効果がないと感じたときの対処法について、GLOWクリニック渋谷院・院長の楠山法子先生に伺いました。

GLOWクリニック楠山法子先生
みん評編集部がGLOWクリニックに取材した時の様子。
グロウクリニック渋谷院院長 楠山法子先生
GLOWクリニック 渋谷院 院長
楠山 法子 先生(専門科目:美容皮膚科・皮膚科)

部位別の回数目安

医療脱毛は、毛質や肌質によって効果の出方に個人差がありますが、部位によっても効果に差が出てきます。

このことを知らずに脱毛を始めると「思ったよりも脱毛効果が得られなかった」、「ワキや脚は脱毛効果がすぐ出たのに、顔などなかなか効果が出ない…」など、脱毛に対して不安や不信感を抱いてしまうことになりかねません。

部位別 脱毛効果がみられる目安回数・期間とは

毛周期や毛質、肌質、部位によっても異なりますが、おおよそ3回程度で体毛の減少を実感し、最低8回程度照射を行うと自己処理が必要なくなる位の脱毛効果を得られます。

部位ごとに、「自己処理がほぼ必要なくなる回数」の目安を次の表でまとめました。

脱毛部位 自己処理がほぼ不要になる回数
8回 ~
ワキ 5 ~ 8回
腕・脚 5 ~ 8回
お腹・背中・胸 8回 ~

例外として、次のような部位は「脱毛効果が出にくい」「敏感な部分のため高出力の施術ができない」などの理由で、照射回数が多くなる傾向があります。

  • 産毛、または体毛の色素が薄い、極細である
  • 肌が薄く敏感な部分に、濃く太い毛が密集している
  • 皮膚の直下に骨がある

もし、納得いく効果が出ないと感じた場合は、該当する部分に上記のような特徴がないか確認してみると良いでしょう。

レーザーの種類によって脱毛の効果は違うの?

脱毛機によって使用しているレーザーの種類や脱毛方式が異なりますが、このレーザーの種類によって脱毛効果は違ってきます。

現行の脱毛機に使われているレーザーは「アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザー」の3種類があります。

脱毛レーザー「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」それぞれの波長の長さ解説図

それぞれレーザーの波長の長さ(皮膚への深達度)が異なります。

ムダ毛の種類によって効果が異なり、肌質や毛の状態によって、対応しやすい機種を選択する場合もあります。

一方、痛みの度合いを見ると「ヤグレーザー > アレキサンドライトレーザー > ダイオードレーザー」の順で強くなるため、痛みに弱い人にはヤグレーザーはおすすめしません。

脱毛機の種類 痛み 産毛 剛毛 主な機種名
アレキサンドライト
レーザー
◯普通 △ ◯ [ 熱破壊式 ]
ジェントルレーズプロ
ダイオードレーザー ◎痛みを感じにくい ◎ ◯ [ 熱破壊式 ]
ライトシェアデュエット
ベクタス
[ 蓄熱式 ]
メディオスターNeXT PRO
DePILIGHT
オーディン
ヤグレーザー △痛い ◯ ◎ [ 熱破壊式 ]
ジェントルヤグ

ハイブリッド機種(複数のレーザー波長を備えた脱毛機)

脱毛機の種類 主な機種名
アレキ + ヤグ [ 熱破壊式 ]
ジェントルマックスプロ
G-MAX(ジェントルマックス)
クラリティツイン
エリートMPX(2波長を連続照射)
スプレンダーX(2波長を同時照射)
アレキ+ダイオード + ヤグ [ 蓄熱式 ](3波長を同時照射)
ソプラノチタニウム
ソプラノアイスプラチナム

脱毛方式は大きく分けて「熱破壊式」「蓄熱式」の2つがあり、それぞれムダ毛へのアプローチ方法が異なるために、照射後の毛の抜け落ち方が異なります。

熱破壊式と蓄熱式のちがい

  レーザーで破壊する部分 毛の抜け落ち方
熱破壊式 毛根
(毛母細胞、毛乳頭)
照射直後~2週間くらい経つと毛がポロポロと抜け落ちていく。
蓄熱式 バルジ領域
(ムダ毛生成の司令塔)
照射日より約3~4週間後にスッと抜け落ちるため、実感しにくい。
濃い毛は照射を重ねるごとに徐々に細くなる。

減毛感をすぐに自覚しやすいのは「熱破壊式>蓄熱式」となりますが、最終的な脱毛効果については「熱破壊式」「蓄熱式」共に遜色はありません。

脱毛完了までにかかる照射回数は個人差があり、痛みの度合いは「熱破壊式>蓄熱式」となり、痛みが少ないことが蓄熱式脱毛機最大のメリットです。

みん評編集部のコメント

どの脱毛機が合うのかわかりにくい場合は、複数の脱毛機を備えていて、毛質・肌質・脱毛部位に合わせ最適な機種を選択してもらえるクリニックを選ぶと安心です。

異なる種類の脱毛機を揃えるクリニック

医療脱毛の効果は1回目から出る!

医療脱毛は1回目から脱毛効果を実感できるとされていますが、具体的にはどの程度の効果があるのでしょうか?

1回目の照射でどの程度のムダ毛が脱毛できるのか、照射後、ムダ毛が抜け始めるまでの期間について解説します。

1回の照射で脱毛できるムダ毛は約20%しかない!なぜ?

医療脱毛1回目の照射で処理できる体毛の数は、毛質や部位によって多少変動しますが、全体の約20%程度です。

なぜ全体の20%程度しか脱毛できないのでしょうか?実は体毛が生えかわるサイクル「毛周期」に関係があります。毛周期には大きく分けて次のような3つの段階があり、数カ月から数年のサイクルで繰り返します。

毛周期解説図(成長期・退行期・休止期)

実は、脱毛効果が得られるのは、「毛周期の成長期の期間のみ」なのです。

医療脱毛は、毛のメラニン色素に反応するレーザーを照射し、体毛につながった毛根周辺の毛母細胞を熱で破壊します。つまり、体毛を作り出す細胞にアプローチして、脱毛効果を発揮するというわけですね。

そのため、脱毛効果が得られるのは、体毛と毛母細胞がつながっている「成長期のみ」なのです。

成長期の体毛は全体の20%前後であるため、1回目の照射で処理できる範囲は「成長期にある体毛=20%前後」とされています。

また、初回では、肌質や毛質、痛みなどを確認しながら慎重に照射するので、出力が抑え気味となる場合もあります。

毛が抜けるのは照射後2~4週間後

医療脱毛には、体毛が抜けた後も新たな体毛を生えにくくする「脱毛・抑毛効果」があります。

しかし、すぐに体毛が抜けるということはありません。個人差はあるものの、照射から2週間程度経過するとポロポロとムダ毛が抜け始めるのが一般的です。

遅いと3~4週間程度でようやく体毛が抜け始めるようなケースや、脱毛機によっては、自然に時間が経ってから抜け落ちるために実感があまりないもの、徐々に毛を細くする効果を発揮するものもあるため、なかなか効果が実感できなくても焦らず経過を観察しましょう。

もし、次の照射までに体毛が抜けなかったり、毛が薄くなった実感があまりにも低い場合は、1回目のレーザー照射出力が低すぎた、照射漏れがあったなど、何かしらの問題が生じている可能性があるので、クリニックに相談することをおすすめします。

効果がないときの4つの対処法

医療脱毛の効果が実感できない場合、次のような原因が考えられます。

  • 肌の調子が悪く、レーザーの出力を下げて照射している
  • 毛周期と脱毛のサイクルがあっていない
  • 施術者の技術度の問題・打ち漏れがあった

脱毛効果が実感できないケースでは、主に最初の2つの理由が高いと考えられますが、クリニック側に原因があることも少なくありません。

正しい脱毛効果を得るための方法や、なぜ効果が実感できないケースが起こるのかをご説明します。

脱毛前後の肌をしっかり保湿しコンディションを整える

医療脱毛は大きな熱エネルギーを与えるため、慎重に照射しても肌に負担がかかってしまいます。

肌が乾燥するなど調子が悪いと、脱毛によるダメージを軽減するため照射出力を下げることになります。そうすると当然、脱毛効果も下がってしまいます。

そこで重要なのが、脱毛前後に肌をしっかり保湿することです。保湿によって得られるメリットには、次のようなものがあります。

  • ターンオーバーを正常に保ち、水分量が適切な肌を維持できることで高出力のレーザー照射が可能になる
  • 照射による乾燥や炎症を緩和し、かさつきや肌荒れ、シワなどを回避できる

これらのメリットは、脱毛効果を実感するためにとても重要なことです。脱毛前後に保湿を行うのはもちろん、日常生活の中でも保湿を習慣にし、健康な肌を維持することを強くおすすめします。

日焼けをしないために紫外線対策を行う

肌の調子が悪い場合と同じく、日焼けした肌だと高出力での脱毛が難しいため、効果が薄れてしまう可能性があります。

最新のレーザー脱毛機では日焼けをしていても照射できる場合もありますが、基本的には推奨されていません。

過度の日焼けで肌荒れを起こしてしまうと、照射を断られる場合もあるので注意が必要です。

他にも、日焼け肌のデメリットとして、次のようなものがあります。

  • レーザーに過剰に反応し、痛みが強く出たりやけどする危険性がある
  • 炎症や毛嚢炎、腫れやむくみなどの肌トラブルリスクが跳ね上がる

このようなデメリットを被らないためにも、脱毛期間中は日焼け対策をしっかり行い、健康な肌を維持するよう心がけましょう。

決まった周期でクリニックに通う

高い脱毛効果を得るためには、「毛周期」と呼ばれる毛の成長サイクルに合わせて照射することが重要となります。

最近は、2週間など短いサイクルで予約を入れることができるサロンも増えてきましたが、照射の間があまりに短いと毛周期に合わせることができず、効果が得られない場合があります。

そのため、脱毛は決まった周期で通うことがとても重要です。クリニックでは、個人の毛周期を確認した上で、適切な照射予定を立ててくれます。

もしも予約日に来院できない場合は早めに日程変更の相談をしましょう。照射サイクルが早すぎると脱毛効果が下がる要因になりますが、遅くなる分には問題ありません。

医師や看護師に相談する

意外に知られていないことですが、医療脱毛は患者の肌質や毛質、部位、痛みの度合いなどに合わせて微調整しながらレーザー照射する必要があります。

そのため、照射スタッフの経験やスキルが大きく関係します。脱毛効果が実感できない場合は、早めに医師や看護師に相談することも大切です。

また、脱毛機が自分に合っていないということも考えられます。例えば、ダイオードレーザーの最新蓄熱式脱毛機「メディオスターNeXT PRO」は、脱毛効果が出やすい人と出にくい人の差が大きいという傾向があります。

まとめ

  • 脱毛機の種類や照射部位によって脱毛効果の出方は異なる
  • 基本的には1回目から効果が実感できるが、1回の照射で処理できるムダ毛は全体の約20%
  • 脱毛効果が実感できない時は、保湿や紫外線対策、通うサイクルを守るといった点に気をつける
  • 脱毛効果が出ない原因がクリニックにある場合もあるため、医師や看護師に相談することが大切

楠山 法子 先生の所属クリニック

GLOWクリニック 渋谷院
GLOWクリニック渋谷院 院内写真
医療レーザー脱毛の専門クリニック。
身脱毛が最安クラスの料金設定で、産毛や日焼け肌にも照射可能な蓄熱式脱毛機を使用し、痛みの少ない脱毛が可能。
渋谷院のほか、新宿にも院を展開している。

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