SBI証券で起きている詐欺事件に遭わない対策は?
「セキュリティ設定さえしていれば被害に遭わない」ではありません
最近、SBI証券の口座を利用していたにもかかわらず、知らない銘柄を勝手に買われた、ログインされた形跡があるなどの報告が相次いでいます。
二段階認証やFIDO(スマホ認証)を設定していたにもかかわらず、被害に遭っている人もいます。
つまり、「公式のセキュリティ設定をすべて済ませていれば安全」という前提は、すでに崩れつつあります。
本記事は、X(旧Twitter)上で共有された実体験・専門的見解をもとに、最悪の事態を回避するための“本当に有効な対策”をまとめたものです。
被害を防ぐ、または最悪のときに補償を受けられることを最優先に、親切かつ徹底的にご案内します。
① ログイン履歴は毎日確認する
ログインされたことに気づかない限り、すべての対策は無意味になります。
習慣として、毎朝「ログイン履歴」を見るようにしましょう。
② 通知設定をすべてONにする
売買・出金・ログインに関する通知メールは必ず受け取るよう設定してください。
また、通知を受けるメールアドレスは使い回さず、SBI専用にしましょう。
③ FIDO・デバイス認証・出金時認証など「できる設定は全部やる」
それぞれ単体では不十分ですが、組み合わせることで防御層が厚くなります。
ついに証券口座乗っ取り被害の補償方針を表明へ。多要素認証していないと十分に補償されない可能性があるため、必ず設定しておきましょう。SBI証券、楽天証券でやるべきことは↓ pic.twitter.com/oOKwRLc2ox
— おしろまん@資産形成の図解屋 (@oshiromandayo) May 1, 2025
④ ログイン後の即時売却リスクを意識する
ログイン成功後、秒単位で売却・資金移動まで進める攻撃が存在します。
つまり、「ログイン防止」だけでは被害は防げません。
⑤ 株式や外国株の個別ロックを依頼する
口座乗っ取り対策として以下のとおりロックした🥲
— FIREマニア@FIRE実践ノウハウ発信 (@life10work) May 2, 2025
・SBI証券:投信以外はロック
・楽天証券:全ロック
「使わない機能はオフ」がセキュリティの基本🫡
監視もシンプルになります👌
ロック手順は添付画像 or リプライのブログに↓
FIRE民向けに今後もセキュリティ情報発信します! pic.twitter.com/fVqPwCJdxh
SBI証券では、カスタマーサービスに電話することで、取引単位でロックすることが可能です。
⑥ 最終手段:口座全体をロックする
本気で資産を守るなら、「一時的に取引全体を停止する」という選択肢があります。
以下のような場面では、即時ロックを依頼してください:
不審なログイン履歴があった
通知が届いた覚えがない
家族や他人が口座情報を見た可能性がある
電話(サポートダイヤル)か、メッセージ機能から依頼できます。
⑦ オンラインから切り離した「資産避難」も選択肢に
どうしても不安が拭えない場合は、
ネットバンキング非対応の預金口座への資金移動
取引を一時的に完全停止し、紙ベースの管理へ切り替える
など、「つながらないこと」自体を防御とする方法もあります。
どれだけ対策をしても、100%防げるとは限りません。
そのため、「補償を受けられる状態を整えておく」ことが極めて重要です。
補償のために最低限やっておくべきこと
・FIDOや二段階認証など、公式に提供されているすべてのセキュリティ設定を有効化しておく
していなかった場合、「本人の過失」と見なされる可能性があります。
・利用規約やセキュリティ案内を一度確認し、ログを保存しておく
何を推奨されていたかを証明するため。
・異常があった日時・内容を記録しておく(スクショ推奨)
事後の調査や説明がスムーズになります。
・早期通報・申告が最も重要。異常に気づいたら即通報を
対応スピードも補償判断に関わります。
SBI証券は多くのセキュリティ機能を提供していますが、それらが“実際に機能する範囲”を正確に理解し、自分自身で補う必要があります。
企業側ができること、ユーザーがやらなければならないこと。
私たちは、その線引きを明確にし、被害ゼロを目指す情報をこれからも発信し続けます。
この記事は、みん評編集部が実際のユーザーの声・検証に基づいて作成しました。
これ以上、被害に遭う人が出ないよう、必要な方へ届くことを願っています。
【参考:いずれもXより】
- @oshiromandayo 氏
- @life10work 氏
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