PCホスピタルは怪しい?不安の声に応えて調査
PCホスピタルは不満の声もあるが、運営は東証上場企業。 教育支援やサイバー対策など社会的な活動も多く「怪しい」企業ではない。
「PCホスピタルって大丈夫?」
パソコンやスマホのトラブル時に検索すると、PCホスピタルに関する口コミが多数見つかります。なかには、料金体系やスタッフ対応に対する不満の声も少なくありません。
こうしたユーザーの声を受け、みん評編集部ではPCホスピタルを運営する企業について調査を行いました。
PCホスピタルの運営元は、東証上場企業である日本PCサービス株式会社です。上場企業としての情報開示義務があり、一定のガバナンス体制が求められています。また、同社は単なる訪問修理業者ではなく、「お客さまに『ありがとう』と言って頂ける、社会に必要なサービスを提供する。」という企業理念のもと、幅広い取り組みを展開しています。
企業規模が大きくなれば、一定数のトラブルは避けられませんが、一方で、積極的な社会貢献活動を継続的に行っており、決して怪しい企業ではないことがわかります。
児童養護施設や発展途上国の教育現場に対し、パソコンやタブレットなどの学習端末を寄贈しています。
- 2020年~2022年:全国の児童養護施設に端末を届け、現地での操作レクチャーも実施
- 2024年3月:長野の高校生による「プロジェクトネパール」と連携し、ネパールの学校に学習端末を提供
この取り組みは、「質の高い教育をみんなに」というSDGs目標の一環として、ICT教育の地域格差を少しでも埋めることを目的としています。
毎年10月の「デジタル月間」には、スマホ操作に不安を抱える高齢者向けに、無料の活用講習会を開催。
2023年には「ロングライフ市民大学」の秋講座に登壇し、「人生100年時代を豊かに生きるためのスマホ活用」をテーマに支援を行いました。
サイバー攻撃やデジタルトラブルに備えるため、以下のような情報提供・サービスも展開しています。
- マルウェア「Emotet」の無料感染チェックツールの提供
- サポート終了OSやブラウザのリスクに関する注意喚起レポートの公開
- デジタル遺品トラブルを防ぐ「生前デジタルデータ整理ガイド」の無料配布
企業や個人の“デジタルのつまずき”に対し、予防の段階から寄り添う姿勢が一貫しています。
次世代の人材育成にも注力しており、以下のような取り組みが行われています。
- 専門学校と連携し、グループ会社のPR動画を学生が制作する機会を提供
- eスポーツ部を有する高校への機材提供や大会支援
- プロテスト合格を目指す大学生ゴルファー・田中陽菜選手の活動も支援しています
「怪しいのでは?」という印象は、訪問修理という業態自体が持つ構造的な不安から生まれやすいとも考えられます。トラブルの原因が技術的な問題である場合、専門知識がないと判断が難しく、結果として「納得感が得られない」「費用が見合っているかわからない」といった不満が生じやすくなります。
パソコンやスマホの訪問修理という業界全体において、一定のトラブルが発生しやすいという傾向があるのも事実です。
これはサービスの性質上、緊急性が高く、利用者側も判断材料が少ない状態で依頼することが多いため、結果に対する温度差が生まれやすいという構造的な課題に起因しています。
そのため、利用を検討する際には、みん評に寄せられた口コミを参考に、事前に内容や料金体系をよく確認した上で、慎重に判断されることをおすすめします。
とはいえ、PCホスピタルを運営する日本PCサービス株式会社が、単なる修理業者にとどまらず、デジタル社会の基盤を支える幅広い取り組みに継続して取り組んでいる企業であることは、知っておいて損はありません。
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