「他のサイトに比べて連携している不動産会社が多い」という口コミが気になる!本当に他と比べて多いの?悪徳業者はいない?
全国1700社以上の不動産会社が参画していて、一括査定サイトの中で最も多い提携数。不動産会社に対する独自の審査基準があって悪徳業者の排除を頑張ってはいるけど、徹底的とは言えない…。利用者側も優良な不動産会社を見極める努力や準備が必要
提携会社数が少ない一括査定サイトでは地域によってはサービス対象外だったり、1,2社にしか査定依頼ができず価格を比較しづらかったりすることがあるのですが、イエウールでは
他のサイトに比べて連携している不動産会社が多くて驚きました。大手から地元の小さい不動産会社まであり、関心しました。 引用:https://minhyo.jp/ieul
不動産一括査定サイトの中でも不動産提携企業数が非常に多く、ユーザーも多いという評判だったので利用してみることにしました。 引用:https://minhyo.jp/ieul
という感じで「他の一括査定サイトと比べて不動産会社との提携数が多い」という声が多く来ていて、他サイトと比べてどのくらい違うのか?が気になりました。
また、「そんなに多くて悪徳業者が入ってる可能性はないのかな?」「ちゃんと提携するときに審査とかしてるのかな?」ということが不安になったので、調べてみました。
イエウールには全国1700社以上の不動産会社が参加していて、口コミどおり他の一括査定サイトと比較して提携不動産会社数は最も多かったです。その中から条件に合う6社を選んで査定を依頼できる仕組みになっています。
1700社以上という数を見ると、大手不動産会社だけでこの数はいかないので、イエウールの公式サイトで「地方・地域密着」不動産会社を多数提携しているのはイエウールだけ!と公表されているとおり幅広い地域がカバーされていると感じました。
では、実際イエウールは具体的にどんな不動産会社へ査定を依頼できるのでしょうか?調査してみました。
【大手不動産会社一例】
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【地元密着不動産会社一例】
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イエウールの公式サイトに提携不動産会社の名前がすべて掲載されているのですが、三井住友トラスト不動産、住友林業ホームサービス、日本住宅流通株式会社(大和ハウスグループ)などの大手から、地域に密着した地元不動産会社までが網羅されていました。
ただし、例年の不動産売買取扱高トップ3である「三井不動産」「住友不動産」「東急リバブル」との提携はないです(このトップ3が参加している一括査定サービスはすまいValueだけ)。
1700社以上という膨大な数の不動産会社と提携があるイエウールですが、その不動産会社の質は大丈夫なのでしょうか。
公式サイトには「売却実績豊富な全国の優良不動産会社が参加」「悪徳業者は排除」と記載がありますが・・・
- 本当に優良な不動産会社だけに査定依頼できる?
- イエウールに悪徳業者は本当にいない?
を調べました。
イエウールに不動産業者として参画するには、下記のとおり条件が定められています。
引用:https://ieul.jp/ad/
- 宅地建物取引業の免許を有している会社様
- 宅地建物取引業の申し込みをなした日より前6ヶ月以内に行政処分他重大な法令違反がない会社様
- インターネットが使用できる環境のある会社様
あわせて、顧客からのクレームが多い企業はイエウールが契約を解除することができる仕組みとなっていることから、優良な不動産会社が集まっている、悪徳業者は排除できている、とイエウールでは謳っているわけですが・・・。
この参画条件を見て、【なんだ、どんな不動産会社でも簡単に参加できちゃいそうだな】って思いました。
まず、「宅地建物取引業の免許」は不動産売買の仲介をするためには取得していて当たり前の免許です。
不正不当行為を行っている場合や業務停止処分違反で免許が取り消しになったような会社は、5年間免許を受けられない規定があるので必要最低限の安心は確保できている、とは思います。
ただ、“免許の確認をしているから【絶対に】優良企業しかいない”とは到底言えないな、という印象です。
「申し込みをなした日より前6ヶ月以内に行政処分他重大な法令違反がない」という参画条件についても、では7ヶ月前だったら良いのか?ということになり、これもまた“悪徳業者がいない”の根拠としてはかなり弱いと感じました。
さらに最後の「インターネットが利用できる環境」なんて今の時代では当たり前のことですし、「クレームが多い企業は契約解除する」というのも利用者側からすれば当然の規定ですよね。
提携前に必要最低限レベルの確認はしている印象なので、非常に悪徳な業者が参加している可能性は低そうではあるけれど、
- 契約をとる目的で査定額を根拠なく上乗せする→後日「売れないね~」と売出し価格をどんどん下げられる
- ノルマ達成や決算前など会社の事情で早く売りたい目的で、本来はもっと高く売却できる可能性があるのに早々と値下げを進めてしまう
このような売主に寄り添ってくれない不動産会社がイエウールに【絶対に】参加していないとは、言い切ることはできないな、と思いました。
利用者も自身で
- 周囲の不動産価格を下調べしておく
- 複数の会社で査定価格を比較する
- 査定額の根拠を確かめる
- 販売計画をしっかり聞く
上記のことを心がけ、1700社以上も不動産会社と提携があり、地元・地域の不動産会社も多いイエウールだからこそ、その中から更に信頼できる不動産会社を選ぶための努力や準備はしておく必要があるな、という結論です。
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