パスポートの有効期限が切れていたせいで旅行が中止になってしまったという口コミがいくつかあり、HISの確認ミスだと言っている人もいます。実際そうなのでしょうか?
パスポートの有効期限(残存有効期間)の確認・更新については自身でせざるを得ない。HIS公式HPにはオンライン予約の場合、有効期限が7カ月~1年を切っている場合は自動返信していると記載あり。店舗においては予約の時点で口頭にて案内、その際に渡すパンフレットにも記載ありとの回答。
みん評の口コミでは、パスポートの有効期限が足りないため旅行の中止やスケジュールの変更を余儀なくされ、HISに対して不満の声をあげているものがいくつかありました。
旅行当日に空港の航空会社のカウンターで5歳の子供の、パスポートの残期間が6ヶ月ない為行く事が出来ないと言われ(~中略~)この時点でHISの確認ミスがあります。(~中略~)帰国後、HISの対応は、交通費、キャンセル料、保険費用などは一切保証しないの一点張り。(~中略~)明らかにHISの過失なのに、絶対に非を認めない態度。 引用:https://minhyo.jp/his
こちらの口コミではHISの過失だとして補填を求めていますが、実際にHIS側に責任はあるのでしょうか。
みん評編集部では、HISの責任の有無や案内のタイミング・内容について、公式HPと店舗両方に調査・問い合わせをしてみました。
東京くらしねっと(東京都消費生活総合センター)のHPでは、上記口コミと同様のトラブルについての質問があり、回答・見解を示しているページがありました。
結論としては、旅行会社がパスポートの残存期間等の案内を明示している場合、その責任を問い金銭的保証などをしてもらうことは難しいとのことです。
HISではパスポートの残存期間や更新についての案内があり、また、パスポートの更新代行サービスは行っていませんから、HIS側に責任はないと言えます。
公式HPのよくある質問には、オンライン予約で海外旅行を予約した場合、パスポートの有効期限が1年を切った全ての方に"パスポート有効期限確認のお願い"のメールが自動送信されているとの記載がありました。(※海外航空券の場合は7カ月)
また、店舗においては「パスポートの残存期限についての案内はしていますか?」と質問したところ「予約の時点でお伝えするようにしています。また、予約された際にお渡しするパンフレットにも記載があります。」との回答でした。
この回答通りだとすると、口コミにある「5日前の連絡」というのは、HIS側としては”再確認”という認識で連絡をしたという事になります。
パスポートの更新に必要な日数は申請する都道府県市町村によって異なりますが、土日を含め8日~12日くらいかかります。
外務省のHPを見ると、ある条件を満たすのであれば通常の日数よりも早く更新が出来るとの記載がありますが、旅行の場合は該当しないので、取れる対策としては自身で忘れずに確認をする以外ありません。
国によって必要なパスポート残存有効期間や条件は異なりますので、渡航先が複数カ国に渡る場合は注意が必要です。
その場合外務省HPでは、日本にある当該国の大使館、総領事館等に必要となるパスポートの残存有効期間を確認して下さいとの案内がありました。
インターネットで検索すると、各国の入国条件(査証・旅券)と在日公館をまとめた一覧表などが閲覧でき便利ですが、情報が古くなっている場合があるため、渡航の日程が確定した段階で個別に大使館、総領事館発信の情報を収集した方が良いでしょう。
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